断捨離や整理整頓をするときに出た不要品を、どう処分するか迷う方もいると思います。
不要品は適切に処理をすることで、環境に負担をかけずに済ませることができます。
一方で捨て方を間違えると、将来的に私たちに跳ね返ってくる環境負担が大きくなってしまうこともあるので、処分の仕方には注意を払いたいところ。
今回は処分方法に迷ったときに参考にしていただけるようなことをまとめました。
1.ゴミが環境に負担をかける理由
・公衆衛生への影響 →悪臭や害虫発生の原因になり、感染症の発祥源になる
・不法投棄による環境汚染 →山や海の環境汚染に繋がり、人体に健康被害が出ることも
・埋立地の不足 →ゴミの最終処分場の広さには限界があり、現在もなお減少している
その他にも、ゴミを焼却するときに出る「二酸化炭素」の排出で地球温暖化に繋がってしまうこともあります。
このようにゴミを出すことは非常に環境に負担をかけており、今すぐには影響が出なくても、将来的に大きな環境要因になってきてしまうのです。
2.主な処分方法のメリットデメリット
主な処分方法は
① 町のゴミ収集に出す
② リサイクルショップに持っていく
③ フリマアプリを利用する
④ 知り合いに譲る・寄付する
それぞれメリットとデメリットがあります。自分や状況に合った処分ができるようになっていきましょう。一つずつ解説していきます。
①町のゴミ収集に出す
メリット
- 簡単で楽
- 包装や郵送のコストがかからない
- すぐに手放せる
デメリット
- 分別の手間がかかる
- まだ使えるのに捨ててしまうと勿体ない
- ゴミ袋代がかかる
1番手っ取り早くて簡単な方法です。特に断捨離や整理整頓の初心者さんや、とにかくすぐに物を減らしたいときなどおススメです。町の分別ルールに従ってゴミを出せば、環境に悪くなることはほとんどありません。
しかし、まだ使えるのに捨ててしまう場合は、環境に大きく負担をかけてしまうやり方です。
そこで、もう少し環境に負担をかけずに捨てられる方法を見ていきます。
②リサイクルショップに出す
メリット
- お金に替えられる
- 包装や郵送の手間がない
- 商品の相場を調べるコストがかからない
- その場で手放せる
デメリット
- 店舗に行く手間がかかる
- 買取査定が厳しい
- 買取価格が安い
売りに行く側からしたら、リサイクルショップの買取価格は本当に厳しいですよね。1万円で買ったのに500円にもならない、タグが付いていないと引き取ってくれない‥‥なんてこともよくあります。
しかし、リサイクルショップは店舗の家賃料の支払い、売りたい商品の市場価格の調査代、劣化品の修理・クリーニング代など、他ではかからないような「私たちには見えないコスト」が大きくかかっているのです。
そのため、査定が厳しかったり、買取価格が安くなってしまったりしています。
③フリマアプリを利用する
メリット
- お金に替えられる
- 自分の好きな価格に設定できる
- 家に居ながら売ることができる
- 手軽にできる
デメリット
- 包装や郵送のコストがかかる
- 市場価格を調査しないと売れにくい
- 売れるまで時間がかかることがある
- 売れないと在庫がたまる
- 売買のトラブルに巻き込まれる場合がある
- 販売手数料がかかる
インターネットが発達した時代だからこそ、誰でも簡単に利用することができるようになりました。筆者の場合は、近くにリサイクルショップがないので、フリマアプリを利用する場合が圧倒的に多いです。
しかし、郵送料を自己負担にしないとなかなか売れないことや、発送に準備する時間がとられることなどを考えると、高額で売れそうなものだけにしないと逆に損をすることも…。
④知り合いに譲る・寄付する
メリット
- 手軽に手放せる
- 会話のネタになる
- 販売手数料がかからない
デメリット
- お金になりにくい
- 押し付けられたと思われることも
- 大型家具の譲渡が大変
商品のようにきれいに包装をしなくても、安く・コスパよくできるのが知人に譲ること。
近くに渡せる人がいない場合は、SNSなどで呼びかける方法もあります。
中には「○○要らない?」と話を持ちかけられたときに押しに弱く、本当は要らないのに「要ります」と言ってしまう人もいるので、特に家族以外の身近な人に渡すときには、人間関係や信頼関係に十分に気を付けなければなりません。
家族であっても断れないときもあります。
筆者は母からよく「もらってほしい」と言われ、服やアクセサリーなど必要以上にたくさん譲り受けていました。「親だから」という理由でなかなか手放せなかったり断れなかったりします。
3.ゴミを出さないようにするために
環境に負担をかけないようにするためには、ゴミを極力出さないようにすることが一番大切です。
ゴミをゴミとして出すのではなく、まだ使えるのなら使ってもらえる人に譲ることやリメイクをするなど、工夫をするだけで環境に負担をかけずに済みます。
また、日ごろから整理整頓をしたり、ミニマリズム(必要最低限のもので暮らす)を取り入れたりすることで、大量消費・大量廃棄を防ぐことができます。
4.まとめ
リサイクルをするときに3R(スリーアール)という言葉があります。
① リデュース・・・ゴミを減らすこと
② リユース・・・・再び使うこと
③ リサイクル・・・資源として生まれ変わること
リサイクルショップやフリマアプリが「②リユース」に当てはまります。
昔、着物は「8回生まれ変わる」という言葉がありました。
破けたら直し、着なくなったらリメイク(別の物に作り替える)し、大人の着物を子ども用に仕立て直すなど、ボロボロになるまで何度も使われていました。
「まだ使えるけどいいや」と言って捨ててしまうのは、安くて簡単になんでも手に入ってしまう現代だからこそ。
昔の思想を思い出し、すぐにゴミ袋に捨ててしまう前に一度立ち止まって、環境に優しい処分方法を考えてみませんか。