「すっきりとしたお部屋に憧れるけど、気が付けば物が増えてしまう。」「衝動買いがやめられない。」
そんな経験はありませんか?企業は消費者の購買欲を刺激するために様々な手法を使います。そのため、つい物が欲しくなって買ってしまうのはやむを得ないのかもしれません。
しかし、誘惑に溢れている社会だからこそ、買い物をするときに意識しないと一生ものは減らないし、無駄遣いが続いてお財布事情も厳しくなります。
筆者はミニマリストの思考を取り入れてから、ぐんと買い物をする回数が減り、物が増えることとお金を使う機会が圧倒的に少なくなりました。
今回はシンプル(ミニマル)ライフを目指す人だけではなく、どんな方にも意識してほしい買い物習慣をご紹介します。
1.なぜ物を買ってしまうのか
①ストレスが溜まるから
仕事で疲れたとき「頑張ったから」とついご褒美に手が伸びませんか?
買い物をするとドーパミン(快楽物質)が分泌されるため、一時的な快楽を得ます。このドーパミンが減るとストレスになり、また買い物をすることでドーパミンを出して…というエンドレスリピートなのです。よって、衝動買いを押さえる一番効果的なのは、ストレスを溜め込まないようにすることです。
②SNSの見すぎ
皆さんは買い物をするときに何を参考にして買いますか?最近はSNSでチェックしてから買う、という人が増えているかと思います。
しかし、実はSNSで売れている・人気があるように見える商品は、インフルエンサーを使った広告である可能性が高いです。多くの人が持っているものって欲しくなりますよね。でもそれ、実は企業戦略かもしれません。
③見栄をはってしまうから
「みんな持ってるから欲しい!」
ある日、自分の子どもがこう言ってきたら何と言いますか?
人間は本能として承認欲求があります。自分に自信がなかったり、認めてほしい気持ちがあったりすると「○○さんに負けないように自分も持っていなきゃ!」と見栄を張りがちになるのです。
「○○を持っている私」よりも「私自身」を認めてもらえる方が嬉しい気がしませんか?
④インターネットの発達やコンビニの便利さから
どちらも現代人にとって必要不可欠なものになってきました。
インターネットは家にいながら24時間どこでも購入できるのが魅力的。また、コンビニはスーパーのない地域でもある場合が多く、いつでもちょっとした買い物ができるのが利点です。
まさにその便利さこそが、買い物のハードルを低くしているのです。
2.買い物をするときに意識すること
①仕事帰りにスーパーやコンビニに立ち寄らない
仕事帰り「頑張ったから」とつい、コンビニに立ち寄りたくなりますよね。コンビニは美味しそうなお菓子やご飯がいっぱい並んでいるのに、実際はお値段も高くて添加物だらけ…。
「ストレスを貯めるだけでも身体に悪いのに、更にお金を出してまで身体を悪くしたいのか」と考えを改めてみるのはどうでしょうか。
スーパーもご飯のおかずなど買出しに行くこともあるかと思いますが、「値引き」につられて買う予定のなかったものも買ってしまうなど、財布の紐もつい緩みがち。人が増える夕方を狙ってお店も値引きシールを貼るように戦略しているのです。
②買い物メモを作る
事前に買うものを決めてメモを作ると、自然とお目当てのものしか目に入らなくなります。何を買おうか決めていないから、店内をフラフラして誘惑に負けやすくなるのです。
時に、必要以上に多く買ってしまったものはゴミとなり、環境問題にも影響が出てきます。本当に必要なものだけ買うようにすると、環境にもお財布にも優しい買い物ができるようになるのです。
③大きい買い物は一度保留する
欲しいと思ったら欲しいものリストに1週間以上(この期間は長ければ長いほど良い)入れて検討し、それでも欲しかったら購入するようにします。
欲しいと思って勢いで買うと後悔しがちに。特に高価なものを買って後悔することは、誰もがやりたくないでしょう。
筆者の場合はリストに入れてから1か月以上経っても欲しかったら購入の検討をします。そのまま存在を忘れることもありますが、そこまで必要ではなかったと割り切ります。
④今あるもので代用できないかと考える
「○○専用」は買わないようにします。使用頻度が低かったり、使いきれないときもあるからです。
筆者の場合、調味料はよく代用します。例えばポン酢、めんつゆ、○○のタレなど使用頻度は低いけどあったら便利なものは、ひとまず代用できるかどうか考えます。それでも必要な場合のみ、購入をします。
また、食器も増えやすいので、『○○用食器』は持たないようにしています。購入前は手持ちのもので兼用できないかどうか検討します。ここ数年はしばらく食器を買っておらず、むしろ断捨離をして以前より数を減らしました。
3.買い物が終わったらすること
①支出管理表をつける
一見関係なさそうに見えますが、実は不必要なものを買わないために大事な習慣です。1か月間のお金の流れを知ることは、お金の使い方が上手くなることにも繋がります。
何にどれくらい使ったのか、無駄遣いはなかったのか、自分にとって価値あると思えるものにお金を使えているかなど、これまで見えていなかったことが見えてくるようになります。
手書きが面倒、続かないという人は、アプリで自動的につけてくれるものを使うと良いでしょう。
②「1 in 1 out」 をする
新しいものを購入したら、代用できそうなもの(または類似のもので古い物)をすぐに手放しましょう!すぐに、というのは、人は長く持っていると愛着がわいてきて捨てにくくなってしまうからです。購入する前に捨ててしまうのも手です。
ちなみにミニマリスト(シンプルライフ)を目指すのであれば、「1 in 1 out」以上に2out、3outくらいしていかないとものは減りません。
②月1で買い物して良かったものと後悔したものを書き出す
値段が高くても良い買い物だったものは、本当に買ってよかったもの。買って後悔したもの(後悔しなくても、そこまで必要なかったなと思えるもの)は、なぜ必要なかったのか、その理由までも考えるとよいでしょう。
例えば、「気に入った雑貨を買ったけど袋に入ったまま」のものが後悔したものだとします。
後悔した理由を考えると、「勿体ない→なぜ買ったのか→衝動買いしたから→欲しいものがあったら、しばらく時間を置いてから買おう」と、次の買い物に繋がるような思考ができるようになります。
4.まとめ
ミニマリストの人は買い物上手な人が多いです。なぜなら自分にとって価値のあるものが何か分かっているから。そのためにはまず、断捨離や整理整頓をして持ち物の見直しをすることが必要不可欠です。
ものを買わないということは、時間を買うということ、節約につながるということ、環境にも優しいということなど無限の可能性を秘めています。本当に自分にとって価値のあるものだけを買い物できるようになりませんか。